壁打ち倉庫

路地裏で壁打ちしてるだけ

すばるくん

関ジャニ∞を好きになって数年、まさかあんなに泣きながらペンライトを振る日が来るなんて思ってなかった。

「突然解散しちゃうグループとかあるから会える時に会いに行ってお金をかけるべき」みたいなことはよく耳にしていたけれど、正直大手ジャニーズグループ、しかもとても仲良しでノリに乗っている彼らに限ってそんなことはないと思っていた。

 

好きになったのは数年前。母親が「関ジャニ∞のライブあるんだって。行ってみたくない?」と言ったことから。近々札幌公演があるらしく、セブンイレブンにポスターが貼ってあった。タイトルは「JUKEBOX」

この頃の私はバリバリ偏見持ちだったので顔がいいだけの男性をみて何が楽しいのか?ジャニーズのライブってなんか怖くない?と思いつつ、でも関ジャニ∞は楽しそうだし…ということでメンバーの名前すら言えない状態で一般応募。そして当選。「わー!当たっちゃったよ!!こうなったらセトリみて曲勉強してマナーとかルールも頭に入れておかないと!!!」とその辺の準備は抜かりなくやった。

ドキドキしながら迎えた当日。まさに心を奪われてしまった。想像していたやつと違う。なんだこれ。

何よりバンド演奏がはちゃめちゃにカッコよかった。

そして渋谷すばるのクセのある歌い方がちょっとだけ苦手だと思った。ライブとCDだと結構歌い方違うんだなと思った。

ライブ終わり、母と楽しかったねと言い合って帰宅した。気がついたら直近で出ていたCDを買い、ファンクラブに入っていた。

それからはオタク魂に火がつき、ライブDVDを買い漁った。彼らが出てる雑誌も買い漁った。その頃には渋谷すばるの歌は最高だと思っていた。

2度目のライブは「関ジャニズム」アリーナ 今までで最高の席だった。生きてきてよかったと思った。始まる前から涙ぐみ、始まる瞬間の暗転で泣いた。バッチリ決めたはずの化粧は全部取れていた。

その後もいけるライブは行った。渋谷すばるが単独でライブをした時ももちろん応募した。初年度、落選。グッズだけ買いに行った。次年度、当選。箱ライブで渋谷すばるを見られるのかと思ったら吐きそうになった。

そしてわりと良い番号だったので前の方だった。ぎゅうぎゅう押される中で聞いた渋谷すばるの歌は最高だった。最高すぎて名前すら呼べなかった。同時にふと「このままグループを抜けてソロデビューしたらどうしよう」と思った。

仲良しなのは知ってる。当時の私は勝手にバラエティー的なものは好んでないと思ってたしジャニーズの笑顔で手を振って歌うより魂で歌を歌う方が好きなんだろうと思っていた。

そんな気持ちを蹴散らすように彼は単独で出演するたびに「関ジャニ∞」という言葉を口にした。なんて杞憂をしていたんだと思った。

誰よりもメンバーを愛し、誰よりも関ジャニ∞を愛し、誰よりもエイターと呼ぶ彼が辞めるわけないじゃない。いつのまにかその想いは確信に変わってた。

 

事実を知ったのは周りに何もない田舎の小さな旅館に泊まっている時だった。身内から「辞めるんだって」と連絡がきた。fcメールは設定の都合で確認できていなかった。信じられない、まさかそんな。エゴサを死ぬほどした。記者会見はリアルタイムでは見られなかった。探せば探すほど真実であることが突きつけられて、ずっと静かに泣いた。寝て起きたら嘘であってほしいと思った。

翌日の朝。テレビをつけた瞬間に渋谷すばるが映っていた。しばらくその姿をみて、目を背けるように身支度をした。

幸い仕事が忙しくて、頭の中から抜け出ていた。そしてまた事実をみて落ち込んだ。

落ち込んだ時に聴く曲が関ジャニ∞だったので、何も曲が聴けなかった。全てから目を背けた。

 

そして安田章大のお知らせ。これはリアルタイムでメールを受け取り、すぐに動画を見に行った。渋谷すばるの姿はもうなかった。

安田章大からの一言一言に涙した。なんでこんなに色んなことが起こるんだ。昔を知っているわけではないけれど、彼らは苦労ばかりだと思った。失礼かもしれないけれど、もっと幸せになってほしいと思った。(きっと彼らは「幸せですけど」と言うんだろうけど)

 

いよいよ近づくライブ。最後のテレビ出演。一通り録画した。リアルタイムでみられたのはMステだけだった。

全部泣いた。元気な曲も泣いた。こんな状況でライブ見れるのか、そんな思いを通り越して少しだけライブに行きたくないと思った。

 

関ジャニ∞はこれからも応援したい。渋谷すばるも応援したい。ファンもメンバーも置いていく渋谷すばるの身勝手さ。それを許してしまったメンバー。頭がごちゃごちゃだった。

でもこちらが想像できないほどメンバーはもっと頭がごちゃごちゃだろうなと気がついたのは関ジャムを見た後ぐらい。私が考えて勝手に悶々としていたこと、思ってたことは全部6人が答えてくれていた。結局私のはただのわがまま。エゴ。

 

関ジャムは見ていて苦しくなった。前向きだった錦戸亮が「寂しい」と言った。そりゃそうだよ、ファンがこれだけ寂しくて苦しいのに1番近くにいるメンバーが寂しくないわけがない。渋谷すばるの何かを耐えるような必死な顔、まるで錦戸亮を無視しているようにも見えた。最後ぐらい、と思ったけど渋谷すばるにも思うところはあるだろうし、そこはわかってるつもりだったからやっぱり涙がでた。ゆるりと背中に回った腕は、少しだけ肩の辺りで躊躇って肩を掴むことなくピースサインで頭上に挙げられていた。切なくて切なくて心臓が締められた気分だった。

 

そしてライブ前日。無心でグッズを買った。

ライブ当日はずっと憂鬱だった。楽しみなのに、これが始まって終わった時自分はどうなっているのか、関ジャニ∞はどうなっているのかわからなかった。ライブ中はほとんど泣いていた。居ない悲しみもあったけれど、全力で走る6人に、渋谷すばるへ向けたように感じる曲に泣いた。心なしか赤色の演出が多かったしメンバーはどこかしらのタイミングで赤色を身につけていた。

 

今もまだ渋谷すばるがいない関ジャニ∞に慣れないし涙が出るけどそれでも彼らが「進む」というのなら、私はついていくしかないなと思った。

別れるぐらいならみんなで辞めて「関ジャニ∞」ではない別のグループとして活動してほしいとさえ思った。私は7人一緒が好きで、7人が仲良く笑ってくれれば、それをたまにこちらに見せてくれればそれでいいと思った。

でも6人で関ジャニ∞を続けていくと言ってくれたことに今は感謝しかない。

 

結局、文字に起こしたところで何もまとまらなかった。でも、思ったことは残しておきたかった。

渋谷すばるを忘れることはない。少なくともファンの中で彼がいた証拠が消えることはないと思う。そこにいたという証が大きくて多すぎるから。

それでも私は忘れてしまうんじゃないかと怖くなる。人は慣れる生き物だからそのうちそれが当たり前になってしまいそうだなと思った。それがいいのかもしれないけれど、馴染んだとしても忘れたくないと思った。

 

やっぱりまだよくわからない。

6人の言葉、1人の言葉、沢山のファンの言葉を聞いてゆっくり咀嚼していこうと思います。

 

最高で最強の関ジャニ∞

あの日のライブでここまで落ちると思わなかったけれど、私は関ジャニ∞を好きになれてよかったと思います。